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保護猫を迎えるとは 1

その1 保護猫とは

 

最近は保護猫を家族に迎えようとする方が多くなり、とても良いことだと思っています。

そもそも、保護猫とはどんな猫のことを指すのでしょう?
簡単に言ってしまえば、一旦人の手によって身柄を保護された猫です。
しかし、その理由は様々です。
ざっと3つのカテゴリーに分類し、我が家に残留した猫を各々当てはめてみました。

 

① 外猫、または外猫から産まれた子猫

最も多いのは特定の飼い主がおらず外で暮らす猫、またはその猫から産まれた子猫です。
決まった餌やりさんがいる場合もあります。

しかし理由があって家の中で飼う事はできない。
外は環境も悪く、事故や虐待などの危険がいっぱいで、その上周りの人からは餌やりを責められ、妨害されている。
慣れているので、出来れば安全な家のなかで幸せに暮らして欲しい
と譲渡を頼まれることがあります。

保護や譲渡のお手伝いはするので出来るだけご自分でやるように
とお伝えするのですが、高齢だったり仕事を持っていて世話に当てる時間が取れない、アレルギーがあって、一時的にせよ家の中でに入れられない
などの理由から結局引き取ってしまうケースも少なくありません。

もっとも多数派はこのグループです。子猫の時に保護したのですが、結局馴れてくれませんでした😒

 

② 行き場を失った飼い猫

途中までは飼い猫だったが、飼い主さんが施設に入ったり、亡くなってしまった。

今は辛うじて飼い猫としての生活を送っているが崩壊寸前である。

また、ペット可の賃貸からペット不可の分譲に移るので飼えなくなった
と、譲渡した猫が戻ってきた事もあります。

はなとバオは同じ家の出身です。多頭崩壊予備軍でした

ジャムは引っ越しに伴い戻りました

 

③ 素性のわからない猫

馴れていて元は飼い猫と思われるが、捨てられたのか、脱走して迷子になり家に戻れなくなったのか?
飼い猫のようにみえるが、外猫から産まれた子で単に人懐っこいだけなのか?
不妊、去勢手術はしてある場合としてない場合があります。

最近外猫は手術後に耳先を桜の花びらのような形にV字カットして、目印とする方法が一般的になってきました。

一概には言えませんが、耳カット無しで手術済み、人馴れしている猫は飼い猫の経験がある可能性があります。

ボロボロの赤い首輪をしていましたが探している人はいませんでした。不妊手術もしていませんでした。

重度の口内炎とノミアレルギーによる皮膚病を患っていましたが、飢えていたのでガツガツ食べました

 

こんな風に一言で「保護猫」といっても、生きてきた背景は様々なので、各々の猫にストーリーがあります。
しかし私たちに分かるのはその一片に過ぎません。
特に成猫の場合は年齢不詳、経歴不詳の場合があります。
ミステリアスですね。

保護猫を迎えるということは、それらの背景を理解して、これまでの猫生を丸ごと受け入れ、これからの猫生を共に穏やかに過ごして行く事ではないでしょうか

 

猫を保護し、環境とのマッチングを考えて「これぞ!」と思う方に託す活動を永く続けてきましたが、里親さんが決まっても新しい環境に馴染むのを見届けるまではいつも気が休まりません。

最近は殆んどの方とラインが繋がるのでお互いに情報交換しています。

環境が変わった時に猫がとる行動や適応していく過程が、これから猫を迎えようとする方々の参考になればと思い里親さんが決まりました」では里親さんの了解を得て、お届け当初のメールのやり取りはできるだけ詳しく再現してきました。
全てに当てはまるとは思いませんが、このやり取りが少しでも参考になれば…

と願っています

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