動物を考える市民の会ニュース
第6号・第7号
2008年4月30日発行
里親会:毎週日曜・土曜不定期
■ 猫犬 里親数1000を突破! ■
== 07年度157頭・08年度135頭 ==
9年前の夏、相模大野駅前広場にて里親会をスタートさせ、多くの猫大を新しい里親さんの元へ送り届けてきました。その数が1000頭を突破し、1044頭となりました。
小さな組織に過ぎない「市民の会」が大きな成果を上げることができたのは、1頭でも不幸な状態での生活から助けだしたいとの熱い想いがあったからに他なりません。この情熱を力に変えたのが、市民のみなさんです。
スタート以降、動物を取り巻く状況も大きく変化しました。
一つは、「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正され、動物の遺棄や虐待の罰則などが強化されました。
二つには、多くの市や区が磯子区の活動を手本にして「地域猫活動」のガイドラインを作成し、市民参加による取り組みを強める動きが広がりました。
三つには、国の動物行政を担当する環境省が2006年、10年後に向けた人と動物の基本理念と目標を公表しました。
それが「動物愛護管理基本指針(動物の利用又は殺処分を疎んずるめではなく、自然の摂理や社会の条理として直視し厳粛に受け止めることが現実には必要である。・・・人を動物に対する圧倒的な優位者として捉えて動物の命を軽視したり動物をみだりに利用したりすることは誤りである)」です。
これらの動きは、各地の市民活動が地道ではあっても、確実に地域に影響力をもってきた証に他なりません。
今後とも、物心両面暖かいご支援をお願いします(会員一同)。
県「動愛計画」策定!
県は、環境省の動きを受けて2007年、「神奈川県動物愛護管理推進計画(素案)」を公表し、意見募集を行いました。
「市民の会」も素案の中で、重視すべき2つの施策について意見書を提出しました。
①里親会を行政と市民グループが協同して行う。外猫の避妊去勢手術は全額、家猫は半額を公費で行い、殺処分削減・解消を早期に実現する(要旨)。
②実験動物の悲惨な状態を一刻も早く解消するため、産学共同で代替法の研究開発を公費で行う(要旨)。
意見募集がわずか1カ月だったにもかかわらず、948通もの意見書が提出され、関心の高さを示しました。
昨年3月、県は「動物愛護管理推進計画」を策定・公表しました。
早い解消が望まれる殺処分について、現9700頭(年間)を2017年度までに50%削減を実現させるとしています。
引き続き、行政も市民も更なる変革のための努力が必要です。
07年・8年カンパ活用報告
(カンパ+会員の負担分明細)
治 療 … 1043回分
ワクチン …… 227回分
避妊手術 ……… 90頭分
去勢手術 ……… 50頭分
一時預託 32303日分
輸 送 …… 177回分
【会員から】
2000年7月から毎週土・日曜日の午後から相模大野駅前で里親さん探しをはじめました。お陰さまで多くの猫たちが新しい家族として迎えていただくことが出来ました。引き取って下さる方がいらっしゃるから、この活動を続けられたと改めて感謝しています。
●手術の勧め
外猫にエサを与えている方、それだけでは不幸な猫が増えるばかりです。多くなれば、慣れない、捕まえられない、そのうちに多くの子猫が生まれる、悪い状態になるばかりです。
相模原・町田・川崎市などは、避妊・去勢手術の補助金を出しています。どうにもならない場合、相談して下さい。さまざまな解決法があると思います。不幸な猫たちがいなくなれば私たちの活動も必要なくなります。その日が来ることを願って活動しています。
●複数飼いの勧め
最近、2匹・3匹目と里親さんになって下さる方が多くなっています。猫には猫の世界が必要だと思っています。
特に子猫の場合、兄弟とじやれ合い遊んでいたのに1匹になり、泣き続けるのを聞くのはつらいものです。
最初は、「フ~ウ」といっていても2・3日様子を見ていると一緒に寝たり、なめあったりして仲良くなったとのご報告を頂いています。
留守番猫の場合は、特に仲間を増やして上げて下さい。昼間は、ひとりぽっちに。夕方家族が帰り、一緒に遊びたいのに人間は寝る時間になる。猫は夜行性です。また、ひとり遊び回ってしまうことになります。
ご検討くださるよう、願っています。
U・S
【里親さん】
①○○さんへ
ねこをうちまで届けてくれてありがとうございます。名前は「ゆめ」と名付けました。よていひょうをつくったのでがんぱってそだてます。
○○より
Y・M
②
ネコたちが我家に来て3ヵ月が立ちますが茶トラ兄弟は順調に成長し今では2匹ともたくましくなりました。
来たばかりの時はやっていけるのか心配にもなりましたが今では人間の方が慣らされ、大暴れしているのを見てほほえましく思っています。
S・M
③
毎週欠かさず駅前での活動を続けられ、具合が悪い猫がいれば病院へ連れて行くなど、会員のみなさんには本当に頭が下がります。
のら猫は、暑さ寒さ食物探しと必死でのりきっています。どうか動物に優しい社会であってほしいと願っています。
K・M
[…] あと、いつの間にか市民の会ニュースの最新号が出来上がっていましたので、その内容をページとしてアップしました。 […]