今年はどんな年だったでしょうか?
一言でいうと、とても困難な年でした。
世界を見渡せば、ロシアとウクライナの戦争は終息のめどが立たず、それどころか、新たな地域でくすぶっていた火種が再燃しました。
CO2排出による異常気象のため、あちこちの国で森林火災が発生しました。
人間の理不尽な行為に対して、抗議することも出来ず、ひたすら逃げ惑う動物たちの姿を想像すると胸が痛みます。
異例の猛暑で会場も7月末~9月中旬のほぼ2ヶ月間休まざるを得ませんでした。
コロナは終息に向かい(実際は分かりませんが)街に活気が戻りました。
しかし、こちらも困難に直面することになります。
あの場をお借りして20年以上平穏に続けてきた譲渡会ですが、警察の情報によると苦情が多く寄せられるようになったそうです。
私たちの活動を必ずしも歓迎しない人たちが存在するという現実に向き合う事になりました。
辛いことを数えあげればきりがありませんが、勿論良いことや嬉しい事もありました。
会場での出会いで多くの猫たちに新しい家族ができました。
幸せに暮らす画像やメールを受けとる時は「これまでの苦労が報われた」
と思う至福の時です。
募金とフードや布類等の生活用品の差し入れも有りがたかったです。
フードや砂が驚く程値上げされ、沢山の保護猫を抱える身には、ひときわ堪えます。
相模原市とボランティアの共同で始まった事業も11年目を迎え、ゆっくりではありますが軌道に乗りはじめました。
度々起こる多頭飼育崩壊に対してもボランティアに丸投げするのではなく、行政主導で臨時譲渡会を開催して対応するようになったことは、10年前には考えられなかった嬉しい驚きです。
温暖化とは言え、冬の寒さは零度を下回る日もあり、外で暮らす猫たちには厳しい季節となりました。
身体の弱った猫や老猫の中には、この季節に命を落とす子も少なくない事でしょう。
どうか、春まで生き抜いて欲しいと願うしかありません。
本年度のご支援に感謝しつつ、2024年は穏やか年になる事を心よりお祈り申しあげます。