動物を考える市民の会ニュース
創刊号
2001年1月3O日発行
発行者 市民の会事務局
■活動半年で、60数頭の犬・猫が里親のもとヘ!
猛暑がつづく昨年七月、毎週土曜・日曜日の午後から小田急の相模大野駅前ではじめた「犬・猫の里親会」は多くの市民のみなさんの関心を集め、毎回のように人だかりができるほどの盛況となりました。
おかげで、新しく里親さんになる人がつぎつぎと現われ、半年で60数頭にも及ぶ犬と猫たちが新たな旅立ちをしていきました。
■毎年50万頭が「殺処分」に!
毎年全国で、犬が20万頃、猫が30万頭も「安楽死」の美名のもとで炭酸ガスで殺処分されています(収容された施設で袋にまとめて入れられ、ゴミ同然の扱いにされて死を待つのです。とても安楽死といえるものではありません)。
残念ながら、わたしたちだけで努力してもこれはどの尊い命を救うことはできません。
しかし、ひとりでも多くの人が里親会活動をスタートさせ、その輪が横へと広がっていけば、数多くの命を救うことができます。
それと同時に、こうした悲惨な実情を訴えながら「遺棄」する行為(30万円以下の罰金)をやめさせていけば、その数字をゼロにすることも不可能ではありません。
今、里親会活動が神奈川の地で大きな広がりをみせています。
今年も、多くの市民のみなさんの心暖かい協力をお願いします。
一度、一緒に活動してみませんか!
■多くのカンパ寄せられる!
毎回、小さな子供さん・小中高校生・大人のみなさんから貴重なカンパが数多く寄せられました。
おかげさまで、外で生活している猫たちをこれ以上増やさないための不妊去勢手術や病気の治療を多く行うことができました。
また、遠く離れたある公園と神社で生活している猫たちが虐待されたり、「殺処分」寸前のところを保護することもできました。
これら一連の活動が思いきりできたのも経済的な支援があったからにほかなりません。
今年もカンパの協力をよろしくお願いします。
■市民の会とは
動物を考える「市民の会」は、相模原近辺で働く人や住んでいる人たちが中心になって昨年、結成されました。
会は、一部の心ない人によって見捨てられた犬や猫たちを1頭でも多く、幸福に暮らしていけるようにとの思いで、里親さんになる人を探す活動を行っています。
こうした活動を通して、21世紀が「動物と人間が共生できる社会」となることをめざしています。
■カンパの運用報告
医 療 費 — 30.7%
活 動 費 — 14.4%
里親宅輸送費 — 2.8%
備品購入費 — 20.4%
事 務 費 — 3.1%
雑 費 — 6.7%
残 高 — 21.9%
■里親さんになった人から多くのお便りが届いています。その文面から、暖かく迎えられて楽しく暮らしている様子をうかがうことができます。いくつかを紹介します。■
☆I.Tさんからのお便り
先日、みるくを病院に連れて行って来ました。はじめて、キャリーケースで運んだら重くてびっくりしました。なんと12/3に家に来てから300g以上太っていました。
はじめて猫を飼いましたが、とっても幸せです。みるくを絶対幸せにしてあげようと思っています。
こんなにかわいくてお利口なネコたちが捨てられたり、いじめられたり、そんな運命のネコたちを助けるやさしい人たちがいることも知りました。がんばってくださいネ。
みるくをいただいて本当に幸せです。ありがとうございます。
☆H.Tさんからのお便り
こんにちは、寒くなりましたね。タマちゃんはそうでもなさそうですが…。おかげさまで元気に育っています。おトイレを覚えていてくれたので助かりました。最近はツメとぎやおもちゃを用意したので喜んで遊んでいます。夜は両親と一緒に寝ています。私よりも両親がかわいがってくれている感じです。ではまた。
☆T.Mさんからのお便り
ごぶさたしております。写真ができためで、お送りします。ニャじろうはとってもいい子ですが、そそうもします。色々な所で爪を研いでしまったり、食卓に手をかけたり…。私たちは、ニャじろうをしからないので、私の親友が甘やかしすぎだと怒っています。しかし、そんな彼女が夕食を共にすると、ニャじろうにチョコチョコおかずをあげてしまい、ニャじろうがすっかり味をしめてしまいました。何はともあれ、ニャじろうはとっても元気です。また、お手紙・電話します。
☆S.Kさんからのお便り
新しい年を迎えていかがお過ごしでしょうか。さて、去年紹介していただいたオス猫はゴンタと名づけ、元気に暮らしています。食欲も旺盛で、今では体重も4キロを越えています。これからも、猫のことで相談したいときは連絡をしますので宜しくお願いします。