では運良く保護され、 救いのルートに乗った子猫たちはもう安心か?
と言うと実はそれからが大変なのです。
小さい子猫は人馴れについての心配はありませんが体調を崩しやす
生後2ヶ月過ぎると離乳も完成し、
その代わり母猫からの教育も浸透してくる時期です。
思わぬハプニングも起こります。
6月の22~
お母さん猫は3度目の出産です。
冬の間に手術を終えようと餌やりさんと協力して頑張ったのですが
オス猫が2匹捕まり去勢手術をしました。
それを見て、捕獲器の危険性を察知したのでは?
と餌やりさんは言っています。
とうとう6匹の子猫を生んでしまいました。
取り敢えず、やれるところからやっていくしかありません。
子猫は体重1.1kg生後2ヶ月半前後でした。
捕獲器の中では静かだったのが、
現場でも母ネコが子猫を探して鳴いている
と餌やりさんから弱音の電話が入りました。
とりあえず、捕獲は一旦休憩です。
餌やりさんには、現実を見るように説得しました。
今でも苦情がきているのに、
駐車場の側なので子猫がエンジンルームに入る事を心配してい
そうよね~
餌やるなって怒鳴られたわ…
と理解してくれました。
と、目の前が真っ暗になりました。本能的に出口に向かうんですね。
♀は何とか力を緩めず捕まえました。
私も怖かったけれど、
エアコンの上にも上りました。
ゲージと壁の隙間に入り込み、
「見ーつけた‼」と笑ってしまいました。
私が一寸だけ戸を開けっ放しにした隙に入り込んだようで、
何しろ小さいので何処にでも潜り込むのです。
長期戦で慣らすしかないか…
しかし馴れるか?
猫部屋は家庭内ノラの成猫、老猫が殆んどなので
良い影響を与えるとは考えられません。
いろいろ思いを巡らせつつその日は就寝。翌日夫が言うには、窓に激突するし子猫同士は鳴き合うし、
近所迷惑だし、子猫も可哀想
と言う訳で再び覚悟を決めました。里親さんには常々
決して追いかけ回してはいけない。焦らず待つように
と言ってるくせに、今はそうも言っていられません。さて何処にいるか?
と探してみると、
そのまま兄妹猫のいるケージまで運び、入り口どうしを合わせて、
少し躊躇した後、兄妹のいるケージに飛び込みました。
脱走3日目にして無事兄妹の元へ帰還です。修羅場を避けられ、
とは言え、それまで散々怖い目に合わせたので、
以来、前にも増して威嚇音声をシャワーのように浴びています。
絶対にさせてはいけない体験でした😒